オウム真理教のいま

オウム真理教の後継団体のうち最大のものは、オウム真理教の教義を引き継ぐ主流派「アレフ」です。当団体の問題点として、非常に閉鎖的・独裁的な運営、反社会的な勧誘活動が挙げられます。

最大の問題点は、麻原彰晃尊師の息子にあたる松本璽暉氏の存在です。 2024年10月、アレフ幹部と思わしき人物から、現アレフの運営体勢・松本璽暉氏の問題点についての情報がリークされました。以下、その内容を紹介します。


カルト・リークス: アレフを辞めることになった理由について教えていただけますか?
Tさん: 一番の理由は松本璽暉氏への疑念と失望です。彼は自分をグル(指導者)と自称しているわけですが、非常に傲慢で、常に人を見下すような態度を取ります。何か小さなミスがあれば、必要以上に相手を追い詰める。精神的に追い込むまで、理不尽な理由をつけて責め続けるんです。仏教でいうところの慈悲の心など全くなく、ただ支配欲と自己満足のために動いているように私は感じました。

また、彼は父親である松本智津夫氏(麻原彰晃=以下、尊師)以上に過激で、政府と戦うことが趣味のようなところがあります。それに加えて、すべてが曖昧で、結論を出さない性格で、未来のビジョンを提示することもできません。自分の興味のあることだけを追いかけ、組織全体をどうするかという大局的な視点が欠けています。その他にも様々な人格的、能力的な問題を感じ、そのような人物に対してグルとして帰依をするのは無理だと判断して、脱会を決めました。

カルト・リークス

カルト・リークス: 現在の教団の状況について教えてください。特に松本璽暉氏がどのように関与しているのかが気になります。
Tさん: 松本璽暉氏は、今や教団の実質的な最高意思決定者です。ただし、彼の名前は一切表に出ることがありません。彼は自分をオウム真理教の二代目教祖、つまりグルと称していますが、彼の指導スタイルはまさにサイコパス的なパワハラそのものです。

教団の中では、彼に対する恐怖が蔓延しており、信者たちは常に怯えています。松本氏に逆らうと、前述のように八潮施設での長期修行を命じられたり、最悪の場合は破門されることもあります。このような状況により、信者たちは彼に従わざるを得ないのです。
本来、本当に人を導く力のある指導者であれば、指導を受けることで精神的・霊的に成長し、幸福になっていくはずですが、松本璽暉氏の指導の元で幸福になった人を私は一人も見たことがありません。ただただ恐怖により思考停止させられて従わされているだけなのです。まさにカルト集団と言えるでしょう。

カルト・リークス

カルト・リークス: 松本璽暉氏が今後教団に戻るという可能性はあるのでしょうか?
Tさん: 絶対にありません。松本一族は非常に卑怯で、自己保全を最優先に動いています。本来ならば教団の後継者として表に立ち、信者を導くべき立場にありますが、責任を取りたくないがために陰に隠れているのが現状です。教団の財産や人材を自由にコントロールできる立場にいるので、表に出る必要がないのでしょう。

カルト・リークス
記事では他に、アレフの運営体制や、松本璽暉氏の問題点について詳しく語られています。

教団の意思決定プロセスは、表向きの「合同会議」とは別に、松本璽暉氏主催の非公開な「裏合同会議」で全てが決定されるという、極めて歪な構造になっています。この裏合同会議は、松本氏による完全なトップダウン形式であり、他のメンバーの意見はほとんど反映されません。

さらに、通信アプリを通じて行われるため、その閉鎖性ゆえに外部からは実態が把握しにくく、民主的なプロセスが全く機能していないことが最大の問題点です。結果として、教団は松本氏の独断によって運営されていると言わざるを得ません。



それ以外についても、アレフと隠した勧誘活動を行ったり、不当な方法で資産を隠したりするなど、非常に問題の多い団体であることが指摘されています。

オウム真理教の後継団体で、教団による一連の事件の被害者らへ10億円超の賠償金支払いが命じられた「Aleph(アレフ)」が、直近の2年で少なくとも9回、代表者を変更していたことが11日、関係者への取材で分かった。
頻繁な代表者変更の影響で、支援団体「オウム真理教犯罪被害者支援機構」による賠償金の回収は難航。機構の中村裕二弁護士は「強制執行を逃れるために代表者をころころ代える『代表者隠し』で、誠実に対応していない」と批判している。
…(中略)…アレフの代表者名は、公安調査庁に構成員や資産状況を3カ月ごとに提出する報告書に記載されるなどしている。しかし、機構が代表者変更をリアルタイムで知るすべはなく、裁判所に呼び出しを求めた時点で、代表者が別の人物に交代しているという状態が繰り返されていたとみられる。…(中略) …公安庁によると、アレフは昨年1月時点で少なくとも約7億円の現金や預貯金などの資産を有しているとみられるが、賠償命令後は一切の支払いに応じていない。…(後略)

2025年3月14日産経新聞: https://www.sankei.com/article/20250314-WDXLSTQRZNOZRJWQ7KUMKJOSQI/

ヨガ教室と偽ってオウム真理教主流派「Aleph」(アレフ)に入会させ、入会金などの名目で2万円をだまし取ったとして、県警警備2課と東近江、甲賀両署は30日、いずれもアレフ在家信者の大津市国分、無職藤原淳子(33)、京都市伏見区深草西浦町、会社員有田環(25)、同区石田桜木、アルバイト店員村川奈々恵(33)の3容疑者を詐欺容疑で逮捕した。「覚えていない」と否認している。
発表によると、藤原、有田、村川の3容疑者は共謀して昨年4月24日、草津市の飲食店で、インターネット上で交流するソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を通じて知り合った彦根市の男性会社員(30)にヨガ教室への入会と偽り、アレフの入会書に記入させて入会金や月会費として計2万円をだまし取った疑い。
男性は、藤原容疑者が昨年3月に作った掲示板「死後の世界」の利用者で、入会書を書き、金を渡した直後に「このヨガ教室はアレフ」と告げられ、怖くなって東近江署に届け出たという。

2012年5月31日読売新聞: http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20120530-OYT8T01374.htm


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