キーワードで知る(入門編)

  • 真理(しんり)

    オウム真理教における最高の価値。宇宙の根本法則であり、苦からの解放、解脱、悟りへと至る道を示すもの。

    サキャ神賢(釈迦牟尼、シャカムニ)など過去の真理勝者たちも、この一つの法則のもとに真理を知り得たとされる。真理の実践は、個人の幸福だけでなく、他者の救済にもつながる。
    既存の宗教や精神論、ヨーガや仏教の経典の一部に真理が含まれるが、現代社会において、多くの真理は正しく伝わっておらず失われている。完全な真理は、麻原彰晃尊師の体験を通してのみ、明らかにされる。
    世界には多くの宗教が存在しているが、真理の流れは一つであるため、他の宗教も最終的には真理の流れに統一することができる。

  • 解脱(げだつ)

    すべての束縛(煩悩、カルマ、肉体、感覚、感情など)から解放され、絶対自由の境地に至ること。

    智慧が増大し、束縛から離脱・解放されること。小乗の解脱(ニルヴァーナ)と大乗の解脱(マハー・ニルヴァーナ)がある。
    解脱の具体的な方法として、八正道、四向四果、六波羅蜜などが説かれる。解脱のプロセスには、クンダリニーの覚醒、チァクラの活性化、様々な神通力(超能力)の獲得が含まれる。

    解脱
    解脱(ベーシック・ダルマより)
  • 悟り(さとり)

    真理を体得し、世界のありのままの姿を理解すること。

    苦の原因(無明)を断ち切り、解脱に至るための重要な要素。現象における当たり前の法則をしっかりとマスターし、理解したうえで現象を淡々と見つめることが重要となる。
    解脱との違いとして、解脱はいわゆる物理的な完成(束縛からの離脱)であるのに対し、悟りはより精神的な完成(内側の本質的獲得)である。そのため、普通の生活をしながら悟る方法はあるのに対し、普通の生活をしながら解脱をする方法は存在しないとされる。

    悟り
    悟り(ベーシック・ダルマより)
  • カルマ・カルマの法則

    行為とその結果。善い行いは良い結果(楽)を、悪い行いは悪い結果(苦)をもたらす。

    自分のなしたこと(原因)は、未来においてかならず自分に返ってくる(結果)という教えのこと。カルマという言葉自体には肯定的・否定的なニュアンスは存在しない。
    過去世からの蓄積が、現在の状況や未来に影響を与える。カルマの法則から逃れることはできない。修行によって、悪いカルマを浄化し、良いカルマを積むことができる。
    悪いカルマを落とすカルマ落としのポイントでは、すべてが自己のなしたカルマであると認められることが重要。苦しみにじっと耐え、淡々と良いカルマを積み続けていれば、悪因は減り、良い結果を生む要素のみが残る。

    カルマの法則1
    カルマの法則2 カルマの法則3
    カルマの法則(オウム真理教公式サイトより)
  • ヨーガ

    心身を鍛錬し、解脱を目指すための修行法。

    様々な種類がある。
    ラージャ・ヨーガ: 瞑想を中心としたヨーガ。意志の力を強化する。
    クンダリニー・ヨーガ: クンダリニーを覚醒させ、エネルギーと知性を合一するヨーガ。
    ジュニアーナ・ヨーガ: 潜在意識にアプローチし、真実を理解し、苦の原因を断ち切るヨーガ。
    大乗のヨーガ: 四無量心を実践し、自他との区別をなくすヨーガ。
    アストラル・ヨーガ: アストラル世界で自由に創造と破壊を繰り返し、煩悩を消滅させるヨーガ。
    コーザル・ヨーガ: コーザル世界でデータを作り替え、世界を浄化するヨーガ。
    カルマ・ヨーガ: すべての人を師と仰ぎ、奉仕することでカルマを浄化するヨーガ。
    バクティ・ヨーガ: 神への献身のヨーガ。

  • 六神通

    正しい修行によって身につく、人間の常識を超えた6つの超能力。解脱・悟りに至る過程で自然に身につく。

    神足通(じんそくつう): 化身を自在に操る。空中浮揚やテレポーテーション、高次元世界への移動が可能。
    天耳通(てんにつう): 人間より高次元の霊的存在と対話し、有益な示唆や警告を受けることができる。
    他心通(たしんつう): 相手の心を理解する能力。以下の段階が存在する。
    1. 相手の心に感応する。
    2. 相手の心の深い部分を自分の心で感じ、言葉として理解する。
    3. 相手の煩悩を視覚的に見て、相手の心を正しく判断する。
    宿命通(しゅくみょうつう): 自分自身の過去世だけでなく、宇宙の創造・維持・破壊のプロセスを思い出すことができる。
    死生智(ししょうち): 日々の言葉、心の働き、行動が、次の人生をどのように形成するかを理解できる。身・口・意の情報を、光の粒として一つ一つ経験することができる。
    漏尽通(ろじんつう): 神通力の最終段階。他の魂の煩悩、煩悩が生じる条件・結果、次の原因を完全に理解できるようになる。また、自分の悪行が不幸をもたらすことを知り、悪業から完全に離れ、高い智慧を得ることができる。

    六神通
    六神通(ベーシック・ダルマより)
  • 三宝(さんぽう)

    仏法僧の三つの宝。三宝にしっかり帰依することが重要。

    仏(ぶつ): グル(霊的指導者、尊師)、シヴァ大神、すべての真理勝者方々。
    法(ほう): 教義や真理の法則。真理の教え。
    僧(そう): 出家修行者や教団の信徒。真理の実践者。
    この三宝にしっかり帰依し、真理の実践を行うことが重要。

    三宝
    三宝(ベーシック・ダルマより)
  • 三毒(貪・瞋・癡)(さんどく、とん・じん・ち)

    人間の心を苦しめる三つの要素であり、根本煩悩。

    貪・瞋・癡は、それぞれ愛着、邪悪心、迷妄と言い換えることができる。ちなみにこれらは、三グナであるサットヴァ・ラジャス・タマスに対応している。
    貪(とん)・愛着: 対象に対してとらわれ、それを喜ぶ心の働き。
    瞋(じん)・邪悪心: 対象に対して排斥し、破滅させてやろうとする心の働き。暴力や殺生など。
    癡(ち)・迷妄: 心が闇に包まれ、真理を見失い、眼の前の喜びにとらわれる心の働き。
    これら三つの毒によって、私たちの心は苦しみの状態に陥る。三毒を基盤とした心の状態ではなく、四無量心を基盤とした心の状態へと変化させる必要がある。

    三毒
    三毒(ベーシック・ダルマより)
  • 五蘊(ごうん)

    人間を構成する五つの要素。これらはプラーナが動かしている。

    色(しき): 肉体。物質的な身体。
    受(じゅ): 五感、感覚。苦楽などを感じる働き。
    想(そう): 表想。イメージや概念。
    行(ぎょう): 潜在意識。日頃培っている経験のデータの集まり。
    識(しき): 識別作用。物事を認識し、判断する働き。「これはいい、これは悪い」といった心の働きの背景となっている。
    良い行ないを積み重ねていくと、これらは神々の五蘊に変化していく。逆に悪い行ないを積み重ねていくと、悪趣の五蘊に変化していく。 また、五蘊それぞれの喜びと苦しみを知って、五蘊への執着を手放すことが重要。

    五蘊
    五蘊(ベーシック・ダルマより)
  • 四諦(したい)

    仏教における基本的な教え。苦諦、集諦、滅諦、道諦の四つ。

    苦諦(くたい): この世のすべては苦しみであるという真理。
    集諦(しゅうたい): 苦しみはかならず生起するという真理。また、苦の原因は煩悩(特に愛著)であるという真理。
    滅諦(めったい): 苦は滅することができるという真理。わたしたちが心を成熟させて物事をありのままに見つめる力が生じたならば、すべての苦しみから解放されるという真理。
    道諦(どうたい): 苦を滅するための実践道(八正道など)があるという真理。

    四諦
    四諦(ベーシック・ダルマより)
  • 四無量心(しむりょうしん)

    大乗の実践における四つの広大な心。

    聖慈愛: すべての魂の成長を願い、見返りを求めない愛を注ぐ心。すべての魂が真理の実践をし、高い世界に至ってほしいと願う心。エゴに囚われ、見返りを求める愛着とは明確に区別される。
    聖哀れみ: すべての魂の苦悩や悲しみを自分のことのように感じる心。
    聖称賛: 他者の善行や幸福を心から喜び、称賛する心。偉大な魂に対して嫉妬することなく、心から称賛する。
    聖無頓着: いかなる現象にも執着せず、淡々と今なすべきことを行う心。
    四無量心の実践は、エゴを克服し、解脱へと近づくための重要な修行。どの心も、利他的な心であることが大切。

    四無量心 四無量心
    四無量心(ベーシック・ダルマより)
  • 八正道(はっしょうどう)

    苦を滅するための八つの正しい道。

    1. 正見解(しょうけんかい): 正しい見解。四諦を理解すること。
    2. 正思惟(しょうしゆい): 正しい思考。縁起の法に基づいて考えること。
    3. 正語(しょうご): 正しい言葉。嘘をつかず、真実を語り、悪口を言わず、優しい言葉を使うこと。
    4. 正行為(しょうこうい): 正しい行為。日々の生活の中で、一挙手一投足に精神を集中すること。
    5. 正生活(しょうせいかつ): 正しい生活。出家生活、あるいは真理に基づいた生活を送ること。
    6. 正奮闘(しょうふんとう): 正しい努力。修行に励むこと。
    7. 正記憶習修(しょうきおくしゅうじゅう): 正しい思念。四念処(身、受、心、法)を常に意識すること。
    8. 正サマディ(しょうさまでぃ): 正しい瞑想。心を集中し、真理を悟ること。
    現代社会においては、八正道の完全な実践は困難であるとされる。在家信者には、六波羅蜜が勧められる。

  • 六波羅蜜(ろっぱらみつ)

    大乗仏教における六つの実践徳目。在家でも解脱悟りを得ることができるよう、八正道から派生した。

    1. 布施(ふせ): 他者に施しを与えること。財施、安心施、真理施(法施)が存在する。
    2. 持戒(じかい): 戒律を守ること。五戒、十戒など。
    3. 忍辱(にんにく): 苦難に耐え忍ぶこと。自己の煩悩に誘惑されないことで、意志の力を強化する。
    4. 精進(しょうじん): 布施・持戒・忍辱を土台として、真理を理解し、それを他人に分かりやすく伝えること。
    5. 禅定(ぜんじょう): 真の意味での瞑想。ザンゲの瞑想などを通し、すべてを落とし切る。
    6. 智慧(ちえ): 真理を理解する力。
    六波羅蜜の実践は、在家信者でも解脱に至ることができる道とされる。
    大乗のボーディサットヴァ(菩薩)は、これら六つの極限を実践し、自己だけでなく他の存在も救済しようとする。小乗とは異なり、大乗は愛と慈悲の実践を重視する。

    六波羅蜜
    六波羅蜜(ベーシック・ダルマより)
  • 布施(ふせ)

    他者に施すこと。財施、安心施、真理施(法施)が存在する。

    財施:物質的なものを他者に与えること。 優先順位が存在し、真理の法(真理を伝えるグルへの布施)が最も高く、次に貧困で困っている人々への布施、最後に学校や社会的な活動への布施がある。 布施にはカルマの法則が働き、真理に近いほど良い結果をもたらし、エゴを満たすような布施は悪い結果をもたらす。

    安心施(無畏施):他者に安らぎを与える布施。 自身も苦しんでいる状態で、真理の流れに入っている人の苦しみを取り除くことが最も強力な安心施となる。 自身の状態によって効果が異なり、苦しんでいるほど効果が高くなる。

    真理施(法施):真理を伝えること。 真理を直接的に伝えることが好ましい。今の自分で理解している法だけを伝え、それ以外は適切な書籍などを勧めることが適切であり、逆に自分が理解していないことを曖昧なまま伝えることは避けるべきである。

    布施
    布施(ベーシック・ダルマより)
  • 五戒(ごかい)

    在家信者が守るべき五つの戒律。

    一、 不殺生
    1. 一切の生き物を殺さずに慈しむ。
    2. 殺さないだけでなく、一切の生き物を傷つけない(非暴力)。
    3. 自分で殺生しないだけでなく、他人に殺生させない。

    二、 不偸盗
    1. 他人の物を盗まず、施す。
    2. 無断で他人の物を持っていかない。借りた物を返さないままにしておかない。だまし取らない。他人のもの、共有物を私物化しない。

    三、 不邪淫
    1. 異性との性的関係は一切断ち、清らかな関係を保つ。
    2. 故意に性エネルギーのロスをしない。
    3. 故意に性欲を刺激するデータを入れない。
    4. 異性を性欲の対象と見ないように努める。

    四、 不妄語
    1. 嘘を言わず、真実を語る。
    2. 真理の実践上、言うべき重大なことは、きちんと言う。
    3. 自己の発言には正確を期すように努める。

    五、不飲酒
    酒、タバコ、アルコール、薬物等を飲まない。

  • 十戒(じっかい)

    出家信者が守るべき戒律。

    不殺生、不盗盗、不邪淫、不妄語はそのままで、不飲酒は不慳貪(ふけんどん)に統一される。
    加えて、 不綺語(ふきご)、不悪口(ふあっく)、不両舌(ふりょうぜつ)、不瞋恚(ふしんに)、不邪見(ふじゃけん) が加わる。

    五、 不綺語
    1. 意味のない言葉を語らず、無駄話をしない。必要のない言葉を話さない。
    2. 軽薄語(ギャグ、ジョークなど)、愚痴などを言わない。
    3. 軽薄な話し方など、無智を増大させる話し方をしない。

    六、 不悪口
    1. 悪口(人を傷つける言葉)を言わない。
    2. 邪悪心をもって語らない。
    3. 意見・質問などをするときは、慈愛をもって行ない、批判は法則に基づいて慎む。

    七、 不両舌
    人と人とを仲たがいさせる言葉を語らない。陰口を言わない。中傷をしない。

    八、 不慳貪(不愛著)
    1. 貪らない。
    2. 食を貪らない。
     (1)許可なく、お供物以外の食べ物を取らない。
     (2)経典に基づき、多食をしない。
     (3)不飲酒戒。酒、タバコ、アルコール、薬物等を飲まない。
     (4)他人の供養は極力受けない。
    3. お金を貪らない。
     (1)業財ならびに自分が稼いだお金を、不必要なことに使わない。
     (2)自分の稼いだお金でも、浄化のための必要な手続きを経ずに使わない。
     (3)許可なくお金の貸し借りをしてはいけない。
    4. 必要のない化粧品・装飾品を使用せず、質素で清潔な服装をする。

    九、 不瞋恚(不邪悪心)
    1. 怒らない、嫌悪しない。
    2. 他を嫉妬したり、他に闘争心を持たない。
    3. 「この人は嫌いだ」といったような嫌悪の心を肯定しない。

    十、 不邪見(不迷妄)
    1. 真理を否定せず、三宝に帰依し、称賛する。
     (1)シヴァ大神、すべての真理勝者方、覚者方に帰依する。
     (2)真理の法則に帰依する。特に、
       ①カルマの法則・輪廻転生の否定を捨断する。
       ②自他が解脱する能力(真我の存在)と、真理の法則の効果を否定しない。
    2. 三宝以外への帰依をしない。自己についての慢を捨断する。
    3. 迷妄を増大させる情報を入れない。
    4. 迷妄を増大させる人間関係を避ける。
     (1)自分が堕落するような友人とは付き合わない。
     (2)友人関係はすべて四無量心に基づいて形成する。

  • アーサナ

    ヨーガの体位法。

    瞑想のための座法を安定させるために行う。健康増進の効果もある。

  • プラーナーヤーマ

    呼吸法。

    プラーナ(生命エネルギー)をコントロールする。精神集中を深める効果がある。

  • ムドラー

    手や体を使った特定のポーズ。

    エネルギーの流れを制御する。

  • マントラ

    特定の音節や言葉を繰り返し唱えること。

    精神集中を深める効果がある。

  • シャクティーパット

    グルが修行者に霊的なエネルギーを注入する技法。

    クンダリニーの覚醒を促進する。

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